合気道が身についている身体は、その段階に応じて護身の動きができるようになっています。
しかし、窮地はいつ来るかわからない昨今、初心者でも押さえておくべき基本は大切です。
1. 手ほどき(手首をつかまれた時)
①開掌→手の平を開き、相手の握力に変化を起こす。
②横抜き→入り身しながら、 手の平を相手の親指の方向へ切る。(肘を相手にぶつける感覚)
③手刀で外回転→入り身しながら、手の平を外回転させ、相手の腕に小指から絡ませていく。(二教に発展)
➃諸手上抜き→両手で一本の手をつかまれた時、自分の両手を組み、親指の方向へ抜く。
➄転換して横抜き→手刀で大きく切る、または肘打ち
2. 自由に足を動かす
①足を動かす→ 両手で一本の手をつかまれた時、 手は放っておき、入り身で背面から崩す。
②隅落とし→相手の側面に入り身し、崩しの点を目がけて重さをのせる。
③内回転→つかまれた手首側の相手の腕の下をくぐって入り身、体変更(両足のつま先で180°変更)する。
3. 手刀で外回転(両手首をつかまれた時)
①手の平を合わせ、左右いずれかに外回転させ、背中側から離脱する。
② 天地投げ→両手を上下に分け、下の手の方向に隅落としをする。
③内回転→つかまれた手首側の相手の腕の下をくぐって入り身、体変更(両足のつま先で180°変更)する。
➃両手取り呼吸法→ 相手の側面に入り身し、 腕を擦り上げ、斬り下げて落とす。
4. 相手の側面に入り身(胸倉をつかまれた時)
①胸取り二教→相手の手・手首を自分の胸に固定し、体転換しながら側面に出て抑える。(押された時)
②肘打ち投げ→ 相手の手・手首を自分の胸に固定し 、手刀を相手の肘窩(ちゅうか)差し落とす。 (押された時)
③隅落とし→ 相手の側面に入り身し、崩しの点を目がけて重さをのせる。
➃ 胸取り呼吸法→ 相手の肘に手刀で重さをのせ、腕を擦り上げ、斬り下げて落とす。
5. 腰・背中の力(首を絞められた時)
⓪気道の確保→口を「イ」の形にし、顎を引く。
①ミニ腰投げ→相手の前腕に体重をかけ、腰を落とし、肘でアバラを打つ。(後ろから両手締めの時)
② 二教→右手指先で相手の右手小指側に引っ掛け、左手を大きく上げ、 体転換しながら側面に
出て抑える。(前から首を絞められた時)
③ 首締め呼吸法→ 相手の肘に手刀で重さをのせ、腕を擦り上げ、斬り下げて落とす。 (前絞めの時)
6. 球体と回転力(後ろから抱きつかれた時)
① ミニ腰投げ→相手の前腕に体重をかけ、腰を落とし、腰で崩す。(後ろから両手締めの時)
②三教→両腕で球体を作り、腰を落とし、回転して側面にすり抜ける。(後ろから両手締めの時)